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代表理事挨拶

ご挨拶

(一社)日本アスベスト調査診断協会(以下 NADA)は、現在、(一社)JATI協会が認定するアスベスト診断士並びに「建築物石綿含有建材調査者講習登録規程」に基づく登録講習機関を受講し合格した者、約400名からなる組織で、日ごろからアスベストの調査及び解体等に関する知識の向上を図るべく研鑽を行い、石綿則第3条解体前の事前調査を、国を始め各自治体、民間施設より受注し調査・診断を行っております。

この知識や経験を活かして、東日本大震災及び熊本地震における被災建築物のアスベスト調査について、厚生労働省、環境省、熊本県及び災害協定を結ぶ長野県などに協力しています。その協力の手法は被災地へのアスベスト応急調査や、復旧・復興においての解体・除去現場へのアスベストパトロールなどになります。

そして厚生労働省・国土交通省・環境省が三省にて共管されている建築物石綿含有建材調査者を数多く育成すべく、中央労働災害防止協会様・建設業労働災害防止協会様・環境科学対策センター様・日本ボイラ協会様などの調査者登録機関における講習会の講師も多くの協会員でお手伝いをさせていただいております。

私たちの提唱する事前調査は、適正な第三者機関による網羅的に見落としの無い事前調査診断がなされる事です。私たちのアスベスト調査手法は、SRD手法(総合的調査診断法)といい、ダブルチェックシステムを導入しています。どんなに優秀な方でも経験のある方でも本当にその建材がアスベストを含有していないのか?複数人でチェックを行い決して見落としのないアスベスト含有建材調査を行います。いかにアスベスト含有建材が危険で含有していないことを証明することが難しいか!ということになります。

厚生労働省の石綿指針に事前調査は石綿に関し一定の知見を有し、的確な判断ができる者が行うとされていますし、平成25 年1月7日基安化発0107 第2号に「事前調査を行う者は、事前調査においては過去の経験や建築の知識も重要であるが、それら知識のみに頼り、調査範囲を安易に絞り込むことなく、網羅的かつ下地等目視では確認できない部分まで確実に調査を行うこと(以下略)」という通達が出されています。私たちは真摯にこの調査に向き合い市民のアスベストにおける安全安心を守り続けます。

アスベスト含有建材調査を安全に実行されておられる皆様と、互いに協力し、研鑚を積むことで、一層充実した事業展開が可能となるばかりでなく、より安全安心の解体前の事前調査を実施できます。一般社団法人日本アスベスト調査診断協会への一人でも多くの参画を心よりお待ち致しております。

一般社団法人日本アスベスト調査診断協会
代表理事 本山 幸嘉

2022年4月1日

設立趣意書

一般社団法人日本アスベスト調査診断協会は、アスベスト診断士・建築物石綿含有建材調査者及び賛助会員により組織され、会員相互の資質の向上を図り、協会においてアスベストの調査診断、救済事業等を行うために設立される一般社団法人です。協会設立に至る経緯とその主旨は以下の通りとなります。

  • Ⅰ、アスベスト含有建材が使用された建築物の老朽化に伴い、今後これらの解体・改修工事が益々増え続けるであろうと予測されること。(アスベスト問題は終わっていない)
  • Ⅱ、知識や情報の少ない業者による客観性の低いアスベスト診断・分析が、適正な解体・改修・除去工事の実施を阻害していること。
  • Ⅲ、これらの結果、工事に携わる労働者や近隣住民に甚大な健康被害が発生する可能性が高まっていること。

当協会は、前身である日本アスベスト調査診断協会の活動を通じ、これらの問題に真剣に取り組んでまいりました。その一環として最新情報の交換やSRDM研修会・スキルアップ研修会、行政機関に対する法整備への働き掛け等を行ってまいりましたが、活動のさらなる推進と組織をより強固なものとする必要性を痛感し、法人成立の年月日 平成26年6月2日に一般社団法人として設立し、7月12日第1回通常総会をもって始動いたします。

当協会は、アスベスト問題の解決は適正な第三者機関による正確な事前調査診断がなされる事がその第一歩だと考えております。その実現の為に協会では、SRD手法(総合的調査診断手法)を採用し、より厳しく、より正確な調査診断を行っております。我々は国民が安全で健康的な生活を営める社会づくりに寄与することを目的として次の事業を行ってまいります。

  • ①アスベストの使用状況の調査、診断事業
  • ②アスベスト対策、処理に関する総合的なコンサルタント事業
  • ③アスベストに対する正しい知識の啓蒙、啓発事業
  • ④関係省庁及び関係機関のアスベスト対策に関する協力事業
  • ⑤会員の資質の向上を図るための調査研究及び研修会に関する事業
  • ⑥アスベストに関わる人材を育成する事業
  • ⑦前各号に掲げるものの他、本会の目的を達成するための必要な事業

日本各地で活動されているより多くのアスベスト含有建材調査を安全に実行されておられる皆様がこれらの事業に参加し、互いに協力し、研鑚を積むことで、一層充実した事業展開が可能となるばかりでなく、より安全安心の解体前の事前調査を実施できます。
一般社団法人日本アスベスト調査診断協会への一人でも多くの参画を心よりお待ち致しております。

一般社団法人日本アスベスト調査診断協会設立準備会

代表理事 本山 幸嘉

日本アスベスト調査診断協会
発足宣言

国土交通省は2009年度から280万棟の建物のアスベスト調査を実施すると発表いたしました。その中で私たち『アスベスト診断士』の役割と責任は、今後ますます重大なものになってくると考えます。 世間一般にアスベスト問題は過去のもの終わったかのように思われがちですが、アスベストを使用した建築物等の解体のピークはこれから確実にやってきます。アスベスト問題はこれからが本番なのです。
今私達が一番心配している事は、建物にアスベストが使用されている事を知らずに解体してしまったり、アスベストの使用を知りながら意図的に無かった事にして解体してしまう事によって、知らないうちに地域住民がその被害にあってしまう事です。
そしてこの問題は「アスベスト偽装」という大きな社会問題へと発展していく可能性を十分に含んでいるのです。
我々は日本アスベスト調査診断協会発足を機に今一度アスベスト問題を真剣に考え真正面からアスベスト対策に取組み問題提起をしてまいります。

日本アスベスト調査診断協会 三つの誓い

  • 1.私達NADA会員はアスベストの事前調査の完全実施を目指し活動します。
  • 2.私達NADA会員は会員相互の資質の向上をはかり、共通のデータベースの構築をめざして活動します。
  • 3.私達NADA会員は個人のモラルを磨きあげ日本国内でのアスベスト撲滅完遂まで精進し続ける事を誓います。

私達は、安全で安心な明日の為に高い技術力と高いモラルそして高いこころざしをもってアスベスト問題に取組んでまいります。
ここに、日本アスベスト調査診断協会の発足を宣言いたします。

平成21年6月20日 日本アスベスト調査診断協会